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【参加レポート】【リモート開催に変更】福岡ブロックチェーン勉強会&もくもく会#48

こんにちは、スミリオンの長嶋です。
下記のイベントに参加してきましたので、内容をレポートします。
 
【リモート開催に変更】福岡ブロックチェーン勉強会&もくもく会#48
https://gbec.connpass.com/event/168292/
 
今回は、コロナウイルスなどの蔓延を考慮して、急遽リモートで勉強が開催されました。
私も自宅から参加しました。
リモート勉強会の参加者は5人だったんですが、そのうち1名の方は大阪から参加されてました。
普段は来れないけど、リモート開催になったので参加しました。とのことで、
今までは現地開催で福岡在住の方しか参加が難しかったですが、リモートだとどこからでも参加できるというメリットがあるので、結果的によかったかなっと思いました。
 
さて、勉強会の内容ですが、今回は「マスタリングイーサリアム読書会Par2」と言うことで、
「福岡ブロックチェーン勉強会&もくもく会#46」で実施した読書会の続きをやりました。
以前も紹介しましたが、
※ マスタリングイーサリアムについては以下を参照
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118963/

 
今回も各自で、読みたい章を最初の1時間でまとめて、その後各担当章を発表する流れでした。
私は、今回は5章を担当しました。
ちなみに今回は参加者は5名ですが、1名は書籍無しのため、後半のまとめだけ聞いてもらいました。
また、中城さんは全体のフォロー役と言うことで、3名でそれぞれ章を担当しました。
皆さんがまとめた資料は以下です。
https://docs.google.com/document/d/1z9F9RdXDVDurVzLCVrmUSmTrarmJ9QNz1d6NA5uiWr0/edit#heading=h.w9x1xwbpmxnp
 
今回調べた章です。
 
5章 ウォレット(私の担当分です)
5.1 ウォレット技術の概要
ウォレット設計において重要な検討事項は、利便性とプライバシーのバランスをとること。

イーサリアムでよくある勘違い
「イーサリアムのウォレットは、イーサやトークンを保管している」
⇒正解は、ウォレットには鍵しか保管されていない。イーサや他のトークンはイーサリアム ブロックチェーンに記録されている!
ウォレットとは、秘密鍵と公開鍵のペアを含むキーチェーンのようなもの

5.1.1 非決定性(ランダム)ウォレット
「古いスタイル」の非決定性ウォレットは多くの点で不備や欠点があり、決定性ウォレットで置き換えられつつある。
「Type-0」の非決定性ウォレットは、「使い捨て」のような方法で新しいアドレスごとに新しいウォレットファイルを作成するため、管理が面倒になる。
それにもかかわらず、多くのイーサリアムクライアント(gethを含む)は、キーストアファイルを使用している。

→5.1.1までしか調べることが出来ませんでしたっが、それでも上記のように「ウォレット」についていろいろ知ることが出来ました。
 
 
第7章 スマートコントラクトとSolidity
タイトル通りですが、スマートコントラクトとSolidityについての章です。
スマートコントラクトとは、一言でいうと
「当事者が他の約束を実行する手順まで含んだ、デジタル形式で規定された一連の約束」
とのこと。
章の後半は、Solidityについてだったようですが、Solidityはクリプトゾンビを以前の勉強会でやってましたが、その内容と似たような記述が結構多かったとのことでした。
 
■1点、中城さんから補足がありました。
今まで実行環境は、EVMしかなかったが、現在次世代の環境としてeWASM(呼び名:イーワズム)がでてくるとのこと。
EVMは、そのまま残るので、コンパイル時にeWASM用とEVM用のそれぞれバイナリーが出来ることになるとのこと。
この辺がちょっと面倒にはなるけど、その辺をうまくやれるような中間コンパイラーみたいなものも開発されているとのことでした。 
 
第10章 トークン
こちらは、時間がなく10.5までの調査だったとのことでしたが、それでもトークンについて知ることが出来ました。
個人的には、以下の10.3や10.4のことは興味深かったです。
(ブロックチェーン内のトークンでは、カウンターパーティリスクが発生しないことなどは、まさにブロックチェーンならではの話だと感じました)
10.3 カウンターパーティリスク
カウンターパーティリスクとは、取引の相手が義務を果たさないというリスクのことである。
例えば、自分が貴金属の預金証書を売却する場合、売り手、または貴金属の管理人が所有権の移転を認めない場合がある。
10.4 トークンと内在性
内在的なものと外在的なものに分けられる。
内在性資産を表すトークン:ブロックチェーン内に内在するトークンのことである。カウンターパーティリスクが発生しない。例えば、あなたがCryptoKittyの鍵を持っていれば、直 接内在性資産を表すトークンを所有している事になる。
外在性資産を表すトークン:不動産や金の延棒などはブロックチェーン内に存在しておらず、外部の法律や政策によるカウンターパーティリスクが発生する恐れがある。
 
 
勉強会の途中で「gas」についての質問が出ました。
gasってマイナーに支払う手数料のことだと思っていました。それはそれで正解なんですがもっと深い意味があるとのことで、中城さんが詳しく説明してくれました。
イーサリアムの特徴として、「スマートコントラクトを実行するプラットフォーム」であること。
これは、チューリング完全のマシンで、各ノード間で、同じスマートコントラクトを実行する仕様となっていて、こうすること(みんなで検証すること)で、安全性を高めている。
ただし、これにはデメリットがあり、例えば無限ループするプログラムがあると、全ノードが無限ループに陥ることになる。
この問題を解決するために、ある一定量のプログラムリソースを使うと強制的に終了する仕組みがあり、そこにgasが必要とのこと。
⇒gasには制限がある。たとえ無限ループのプログラムがあってもこのgasのリミットまでしかプログラムが実行されないので、そこで無限ループが停止するとのことでした。
 
今回もいろいろと勉強になりました。
コロナウイルスの影響で当面勉強会はリモート開催になりそうですが、これはこれでアリな感じでしたので、今後も参加出来ればと思っています。
 
では、また