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IBM Cloud ハンズオンセミナーとテクノロジー・セッションに参加してきました

こんにちは、スミリオンの長嶋です。

弊社、吉田と一緒にIBM主催の以下のセミナーに
参加してきましたので、内容をレポートします。

 

INNOVATE HUB Kyushu DeveloperDay Winter Collection
https://connpass.com/event/70683/

 

セミナーは2部構成になっており、
前半はIBM Cloud ハンズオンセミナー
後半はテクノロジー・セッション
でした。

 

まず、前半のIBM Cloud ハンズオンセミナーですが、
ハンズオンのゴールは以下でした
1. WatsonのAPI、Conversationの使い⽅がわかる
2. Watsonと外部APIを組み合わせてWebアプリがつくれる

 

まずは、IBM Cloudの説明とIBM Watsonの説明がありました。

 

Watoson APIには、大きく分けて
会話系、知識検索系、画像系、音声系、言語系
の分類があり、今回は会話系のConversationを
使用しチャットボットを作成でした。

 

Conversation の仕組みは以下の3つ要素から構成されており、
・Intents(インテント/ 意図)
→対話相手の要求・意図を認識する
・Entities(エンティティ/ 目的語)
→要求の対象を明確にする
・Dialogs(ダイアログ/ 対話フロー)
→対話の流れを設計する

 

最初にこれらの要素にデータを入力し、シンプルなチャットボットの
作成を行いました。
ボットのイメージはこんな感じです。

 

bot1
お腹がすいた(入力)

何が食べたいか聞く(チャットボット)

食べたいものを入力

指定した食べ物のお店検索(チャットボット)

ハンズオンセミナーの後半は外部API(楽天のAPI)と組み合わせて
ホテルの予約サイトのチャットボットの作成を行いました。

ボットのイメージはこんな感じです。

 

 

bot2

IBM Watsonを使用してチャットボットを作成するのはもっと難しいと思っていましたが、
結構簡単に作成出来たという印象を持ちました。
また、今回IBM Cloudを使用するためにライトプランアカウントを作成しましたが、
カードの登録なしてアカウントが作成でき、無期限のフリープランもあるようなので
これからいろいろと勉強していきたいと思っています。
後半はテクノロジー・セッションでしたが、ここではいろいろと身になる話を
して頂きました。

 

1つ目のセッションは
「クラウドを活⽤したアプリ開発とクラウド・テクノロジー・トレンド」

 

今市場で起こっていることとして
デジタルジャイアント:Google、Amazon、Facebook などの企業
アンクルバイター:IT系のスタートアップ企業(メルカリなど)
これらの企業によって、既存企業の事業を侵食しているとのこと

 

企業に求められていることは、
「デジタルジャイアント」や「アンクルバイター」と
同じ土俵で戦うために従来からの企業も同じ武器を持つ必要がある。

 

例えば、メルカリはコンテナー、Kubernetesで
マイクロサービス・アーキテクチャを実装している

 

コンテナのメリットとして
軽い:コンテナの起動は、秒単位である
ポータブル:必要なコードセットをOSレベルで独立にまとめる事ができる
効率が良い:仮想サーバーや物理サーバー上に同居できる

 

コンテナを使うことで以下の改善にもつながる
・本番デプロイを小さな単位で繰返すことで、リスクを最小に制御する
・開発投資を早く収入に変え、次へのフィードバックを早く得る
・本番デプロイの工数を軽減できれば、開発チームはスケールできる

 

コンテナによるDevOps/CI/CDで開発生産性を改善していきましょうというお話でした。
結構駆け足の内容でしたが、最新トレンドの話が聞けてとても勉強になりました。
2つ目のセッションは
「Watsonとクラウドで始めるAIアプリケーション構築」
こちらの内容は結構ハンズオンセッションと被っている内容でした。
ハンズオンに出られてなく、後半のセッションから参加された方も
いらっしゃったので、どちらかと言うとその方たち向けのセッション
だったのかもしれません。(内容は割愛します)
3つ目のセッションは
「ブロックチェーン・アプリケーション開発の始め方」

 

ブロックチェーンという言葉は聞いたことはありましたが、どんなものなのか
全く分かっていなかったので、このセッションを聞いて何となく理解できました。
(ただちょっと説明が難しいです。。。。)

 

ブロックチェーン適用のユースケースとしては
デジタル資産の保管、資産の所有権移管を安全かつ確実に実施できる方法とのこと

 

デジタル資産を複数の企業で共通して使用したい場合などに向いている技術のようですね。

 

IBM Cloudにはブロックチェーンのサービスも用意されており、セッションの後半は
デモも実施して頂きました。

 

4つ目(最後の)セッションは
「お手軽簡単に、IoTアプリケーションを開発!」

 

デバイスとアプリケーションをつなげる仕組みとして、
MQTT(MQ Telemetry Transport)プロトコルを使用するとのこと

 

MQTTプロトコルのメリット
・軽量:ヘッダーサイズが最小2byte
・シンプル:シンプルなプロトコルシーケンス
・省電力:HTTPと⽐較して10分の1以下の電力で処理可能

 

IoTソリューション開発の進め方として以下の5つのStepで
作成することが出来るという事で、説明しながら実際のIoT機器を
使用したデモをして頂きました。
Step 1. ブローカー上でデバイス情報登録
Step 2. デバイスからブローカーへの接続設定
Step 3. リアルタイム・データの可視化
Step 4. アプリケーションの接続準備
Step 5. アプリケーションからのサブスクライブ

 

どのセッションもためになるお話がたくさん聞くことが出来ました。

 

また、最後にIBM Cloudのユーザコミュニティ(BMXUG)のお話もあり
来年は毎月1回は勉強会を開催されるとのことを発表されたので
機会があればそちらも参加していきたいと思います。

 

セミナー終了後は、懇親会もあり登壇者の方やBMXUGメンバーの方と
いろいろとお話をさせて頂き、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

IBM Cloudの勉強会は初参加でしたが、AWSだけでなく他のクラウドベンダーの
知識も身に付けたいので今後も参加していきたいと思います。

 

では、また